FXとNY時間
先週21日月曜日は信用伸縮懸念の増大が世界的な株安・円高を引き起こし、為替市場ではパニック的な円買いを受けてクロス円が軒並み大幅反落、ユーロ/円が152円台へ2円以上下落し、ドル/円も105円半ばまで年初来安値を更新しました。  週明けの東京市場はドル/円が107.83円と前週終値よりやや小高い水準でスタート。しかし日経が前週のダウ下落の弱い地合いを引き継ぎ大幅安で始まると、ドル/円は106.97円まで高値を更新後上値の重い展開に。また豪ドル/円は予想を下回った豪第4四半期生産者物価指数(PPI)を受けて93円台へ下落。ユーロ/円も朝方からじり安推移となりました。午後になると日経が500円以上下落し、アジア株全般が全面安となり、続いて欧州株も2001年9月同時多発テロ以来の下げ幅を軒並み記録。ダウ先物取引も一時500ドル以上に下げ幅を拡大するなど世界的な株安連鎖が進行。為替市場も強い円高に見舞われユーロ/円が155、154円と続けて大台を破って153円台へ急落、欧州序盤から大荒れの展開に。ドル/円もロンドン時間には106円割れとなり、先週安値を下抜け年初来安値を105.66円まで拡大。NY時間になると米国休場の影響で値動きが落ち着きを見せるも、ドル/円は106円前後でこう着。またユーロ/円は一時154円手前まで戻しますが、その後は上値を切り下げる軟調な展開が続き、豪ドル/円もじりじりと90円台へ下落。結局欧州・オセアニア通貨はともに2円以上の下落となりました。 FX取引、FX初心者、くりっく365、FX口座開設、FX資料請求  22日火曜日、米連邦公開市場委員会(FOMC)が金融市場の混乱を受けて前倒しで緊急利下げに踏み切り、ユーロ/円は安値から一時5円近く急伸するなどクロス円が大幅反発。しかし米景気減速懸念が払拭されるにはいたらず、NYダウは大幅利下げにもかかわらず続落して引けとなりました。  東京時間は日経が寄り付きから200円以上下げるなど前日の世界的な株安傾向を引き継ぐ展開に。ドル/円は午前105.60円まで年初来安値を更新も、その後はクロス円主導の買い戻しを受けて切り返し106円半ばへ上昇。ユーロ/円も153円後半へ反発しました。日銀金融政策決定会合での政策金利据え置きに市場の反応はなかったものの、急落して始まったインド株式市場で取引停止となったことを受け、午後に入って市場でリスク回避の動きが再燃。日経が750円安で引けとなり年初来の下げ幅を更新し、ダウ先物も600ドル以上急落。ドル/円・クロス円は午後にかけて軒並み下げに転じ、夕方にはユーロ/円が朝方の安値を抜けて152.09円を示現。福井日銀総裁は会見で「緩やかな拡大基調が続く」と従来の考え方を踏襲し、市場では材料視されなかったものの、その後米連邦準備制度理事会(FRB)が緊急ミーティングで大幅利下げを行うとのウワサが流れるとクロス円が急反発。ユーロ/円が安値から2円以上急伸した他、ポンド/円が205円割れ水準から208円前後へ急騰。ドル/円も105円後半から106円半ばへ反発しました。ロンドン時間になると、米バンク・オブ・アメリカなど米大手金融機関の決算悪化を背景に、欧州株やダウ先物が大幅安で推移したため円売りに一服感が出るも、米株式市場取引前にFRBが事前の思惑通り急きょ政策金利の0.75%利下げを決定すると市場で円売りが再び加速。ドル/円が107円前後へ急上昇した他、一時78円台まで下落していたNZドル/円が80円台を回復。ユーロ/円も米国との金利差逆転を受けた買い需要に支えられNY中盤に156円台へ上昇しました。また同日金融政策会合を開いていたカナダ銀行(BOC)も0.25%の追随利下げに動き、さらに声明で次回の追加利下げに言及したため加ドル/円が一時急落しますが、その後の旺盛な円売りを受けて結局104円台へ急反発しました。NYダウは序盤400ドル以上下げて始まりその後じりじりと下げ幅を縮小していったものの、結局100ドル以上安い水準で引けとなり、市場の米景気懸念の根深さを示す格好となりました。 FX  23日水曜日は欧州金融機関の評価損のウワサを受けドル/円が104.94円まで年初来安値を更新するなど、海外中盤にかけて全面円高の展開。しかしNYダウが終盤急反発したことを受け、ドル/円・クロス円とも前日終値を上回る水準へ急騰、一転して円安地合いに。  朝方まで前日のFRB緊急利下げを受けた円売りが継続し、ドル/円が107.37円まで同日高値を更新した他、ユーロ/円が一時157円をタッチする展開。また豪ドル/円もまた、午前発表の豪第4四半期消費者物価指数(CPI)がインフレ圧力の高止まりを示しRBAの利上げ観測を強めたため、一瞬93.62円まで高値を更新しました。アジア株は次週のFOMCでも追加利下げが行われるとの見方から日経を始め概ね反発して引けとなるも、ドル/円・クロス円は昼過ぎにかけて軟調な展開が続き、欧州序盤にはドル/円が106円割れへ。ユーロ/円も欧州中央銀行(ECB)が協調利下げに動くとの思惑から売られ155円を割り込み展開に。一方で英第4四半期GDPが強い結果になったことや、イングランド銀行(BOE)議事録で利下げ票が予想以上に少なかったことを受け、ポンド/円が209円手前へ上振れる場面があったものの、全体的には軟調な株価動向を背景にリスク回避の動きが継続。NY入りに仏系大手銀ソシエテ・ジェネラルで巨額の評価損とのウワサが流れ、ドル/円は一気に105円前後まで下げ幅を拡大し2005年5月以来となる104.94円まで安値を更新。またトリシェECB総裁が「インフレ抑制がECBの使命」とタカ派的発言を行ったため協調利下げの可能性が薄れ、ダウが250ドル近く下げてスタートするもドル/円はNY入りにつけた安値を下回ることなく105円台で底堅く推移。その後NY州保健省が金融保証保険会社(モノライン)の救済に動くとの観測を受けて引け際にダウが300ドル以上急伸すると、ドル/円・クロス円ともつれ高となって急激に上げ幅を拡大。ドル/円が107円手前まで急伸した他、ユーロ/円も156円台へ上昇。豪ドル/円も90円前半の安値水準から3円近く急騰し、軒並み安値から大幅反発して引けとなりました。 FX  24日木曜日は金融不安のくすぶるなか夕方まで円の買い戻しが優勢でしたが、海外時間以降欧州当局者のタカ派的発言などを受けてユーロ/円主導で徐々に円売りが進行。そしてNY終盤に米政府が景気刺激策に関して議会と合意に達するとダウが続伸、ユーロ/円もリスク志向を強めた円売りで158円台へ上昇し、ドル/円も107円乗せとなりました。  東京時間は前日に引き続き仏ソシエテ・ジェネラルの損失拡大見通しなどのウワサや観測に左右される不安定な相場展開に。日経は大幅続伸で引けたものの、ドル/円は朝方に106.96円をつけてから軟調な展開が続き夕方に再び105円台へ。ユーロ/円もまた155円を割れる場面がありましたが、強い独1月Ifo景況指数に支えられる場面もあり、ロンドン時間にウェーバー独連銀総裁が「ECBの金利水準は依然として緩和的」と前日のトリシェECB総裁に続いてタカ派的発言を行うと156円台へ急反発、NY序盤には157円台まで上昇しました。ドル/円は106円後半へ戻してからは横ばいが続き、米12月中古住宅販売件数が予想以下の結果を示すも市場は反応薄。しかし米政府と同議会のあいだで景気刺激策について基本合意に達したとの報道が入るとダウが引けにかけ100ドルを超える上昇を示し、ドル/円・クロス円もリスク許容度回復を受けて強含みで推移、ドル/円が107円台に乗せてきた他、ポンド/円が210円台を突破して212円手前まで上昇。またユーロ/円も海外時間を通じて堅調を維持し158円台へ上値を拡大しました。 FX  週末25日金曜日東京時間は市場のリスク許容度回復を背景に円売りが継続。ユーロ/円が夕方159円台へ到達するも、買いが一巡したロンドン時間以降はサブプライム絡みのウワサやFOMCでの大幅利下げ観測後退など受けてダウが反落、NY時間はユーロ/円を中心に円の買い戻しが強まりました。  また朝方に発表された本邦12月全国消費者物価指数(CPI)は前年比+0.8%と予想の+0.6%を上回るも市場は特に反応せず、NY時間に引き続き円売りの地合いが継続。ただNZドル/円は、NZ準備銀行(RBNZ)の政策金利据え置き後、ボラート同銀総裁が「個人消費鈍化でインフレ圧力低下へ」と発言したことを受け83円前後から50銭ほど下振れする場面がありました。日経は午後に入って500円以上に上げ幅を拡大し、市場の強いリスク志向を背景にドル/円は夕方に107.88円まで同日高値を更新。ユーロ/円も159円をつける場面がありました。しかしロンドン時間以降円売りが一服しドル/円・クロス円はまちまちの値動きに。そのなかで加ドル/円が弱いカナダ12月CPIを受けて急落するも、下落は一時的でその後107.49円まで同日高値を更新しました。NY時間は寄り付きこそダウが100ドル高となるも、欧州金融機関の評価損拡大のウワサや、米金利先物市場でFOMCの50%利下げ織り込み度が低下したことなどを受け中盤以降軟調に推移。クロス円もダウにつれ安となって下落し、特にユーロ/円は欧州序盤につけていた159円台から急速に下値を拡大し、156円半ばまで同日安値を更新。またポンド/円が214円の高値から211円台へ下落した他、95円台を一時回復していた豪ドル/円も94円割れへ。ドル/円もまた107円台を維持できずに106円後半へ下落するも、前週比17銭高と小幅に反発、106.80円で取引を終了しました。先週は週明けから世界的な株安と強い円高相場となりましたが、FOMCの緊急利下げやNY州当局による金融保証保険会社(モノライン)の救済観測、そして米政府と議会の景気刺激策について早期の合意が得られたことなどを背景に、市場でリスク許容度が急速に回復。日経・ダウが大幅反発し世界株安に歯止めがかかった他、為替市場でもユーロ/円が159円台へ到達するなど年末から続く急激な円高相場に一服感が台頭しました。一方で欧州金融機関に巨額の評価損が出る可能性が報じられるなど、来月中旬以降に予定される欧州系金融機関の決算発表を控えて信用収縮懸念が強まる場面があり、先週の反発も目先的な安心感という印象があります。FXさらに今月の米雇用統計や小売売上高の下振れを受けて、市場で米景気後退観測が根強く残っているため、週末の米1月雇用統計や、前回景気分岐点の50を割り込んだ同ISM製造業景況指数などの動向によっては、市場で悲観的な見方がぶり返す可能性もあり、急激なリスク回避の動きに依然として注意が必要です。今週はFOMCなどの重要イベントを消化する過程で、現状の回復基調を維持できるかがポイントになります。  22日FOMCは2001年の同時多発テロ以来の緊急利下げを断行し、政策金利を0.75%引き下げ3.50%としました。ユーロ圏との金利差はすでに逆転し、今週のFOMCでさらに追加利下げとなれば、主要国金利との金利差拡大観測からドルは弱含みの展開を強いられることになります。対円ではこれまでのところ105-107円台で底堅い展開が続いていますが、リバウンドを明確にしたクロス円に比べ、ドル/円の反発は限定的であるため目先105円割れを再度試す動きを警戒したい。